ストレッチについてのお話

みなさんこんにちは。板橋区西台の「慢性腰痛専門整体院 T’s整体院」院長の廣川です。
今日のテーマは「ストレッチ」についてです。
僕はとてもストレッチを重要視してお客様へのアプローチの手段のひとつとして使っています。
的確なストレッチの効果は今までずっと悩んでいた身体の痛みや不調を一気に改善させるだけの力を持っています。
でもみなさん、「ストレッチ」と言われてどんなイメージですか?
「筋肉伸ばす」「なんか気持ちいい」
そんな感じですよね。全然それでいいんです。細かく正確なところはこちらに任せて頂ければOKなので。
でもなかには「体の中でストレッチによって何が起こって、どういう効果が起こるんだろう」
という疑問を質問される方もいらっしゃるので、今回のテーマに挙げてみました。
以下が「ストレッチの生理学的、運動学的な効果について」です。
ストレッチには、生理学的・運動学的な視点からさまざまな効果があります。
それをストレッチの種類、注意点を含めて分かりやすく説明してみました。
目次
1. 生理学的な効果
(1) 筋肉の柔軟性向上
筋肉は、細い繊維の束で構成されています。ストレッチを行うと、筋繊維が引き伸ばされ、筋肉が柔軟になります。これにより、動きの幅が広がり、関節の可動域が改善されます。
(2) 血流の促進
ストレッチをすると筋肉がリラックスし、筋肉を包む筋膜がほぐれます。この結果、血管が広がり、酸素や栄養が筋肉に届きやすくなります。また、老廃物の排出も促進されるため、疲労回復に役立ちます。
(3) 自律神経への影響
静的なストレッチ(ゆっくりと持続的に伸ばす方法)は、副交感神経を優位にする効果があります。これにより、リラックス効果が得られ、ストレス軽減や睡眠の質向上に繋がります。
(4) 筋緊張の軽減
過度に緊張した筋肉にストレッチを施すと、筋紡錘という筋肉のセンサーが適切な長さを感知し、緊張を緩和します。この機能は、ストレッチ反射と呼ばれるメカニズムを活用したものです。
2. 運動学的な効果
(1) 関節の可動域の拡大
ストレッチは関節を支える筋肉や靭帯を柔らかくすることで、動きをスムーズにします。これにより、日常生活や運動中の動作が快適になり、ケガのリスクが減少します。
(2) 筋肉の連動性の向上
ストレッチを行うことで、筋肉間や筋膜のつながりがスムーズになり、動作の効率が上がります。例えば、脚全体を使った動きでは、太ももの筋肉(大腿四頭筋)とふくらはぎ(腓腹筋)が連携しやすくなります。
(3) パフォーマンス向上
動的ストレッチ(リズムよく動きながら行うストレッチ)は、筋肉を温める効果があり、筋出力(力を発揮する能力)や瞬発力を高めます。これにより、スポーツや運動パフォーマンスが向上します。
(4) ケガの予防
ストレッチは、筋肉や関節にかかる過剰な負担を軽減します。これにより、筋肉の損傷や関節の捻挫、靭帯損傷などのリスクが低下します。
3. ストレッチの種類と目的別効果
(1) 静的ストレッチ(スタティックストレッチ)
- 方法: ゆっくりと筋肉を伸ばし、その状態を数十秒間維持する。
- 効果: 筋肉の緊張緩和、柔軟性向上、リラックス効果。
(2) 動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)
- 方法: リズムよく動きながら筋肉を伸縮させる。
- 効果: 筋肉を温める、運動前の準備、瞬発力向上。
(3) 筋膜リリース
- 方法: フォームローラーや手を使って筋膜をほぐす。
- 効果: 筋膜の癒着を解消し、動きの滑らかさを向上。
4. ストレッチを行う際の注意点
- 無理に伸ばさない: 痛みを感じるほどのストレッチは逆効果。
- 呼吸を止めない: 深い呼吸を意識することで、筋肉がリラックスしやすくなる。
- 適切なタイミング: 運動前には動的ストレッチ、運動後や就寝前には静的ストレッチが適しています。
まとめ
ストレッチは、生理学的には筋肉の柔軟性や血流改善、自律神経の調整に、運動学的には可動域の向上やケガの予防に効果的です。
目的やタイミングに応じた適切なストレッチを取り入れることで、体の機能を最大限に引き出すことができます。
みなさんいかがだったでしょうか。ストレッチって凄くないですか!?
もっとストレッチがみなさんの身近なものになって、健康な身体で快適な生活を送るためのツールになって欲しいと思っています。
次回は「当院で行われるストレッチについて」のお話です。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
それでは次回の記事でm(__)m
この記事を書いた人

廣川 徹
昭和49年生まれ。板橋区の腰痛専門整体院 T's整体院の院長。理学療法士として17年間、整形外科リハビリクリニックや外来患者様中心の病院、慢性期専門病院、有料型老人ホーム等で働き約10万件以上の施術経験をし、多くの患者様の痛みの改善、生活の質の向上に貢献。