いまも忘れない「師匠からの言葉」の話

みなさんこんにちは。板橋区西台の「慢性腰痛専門整体院 T’s整体院」院長の廣川です。
今回のブログのテーマは最近特に思い出す、僕の中でとても大事にしている言葉についてです。
この言葉は僕が初めて理学療法士になり、最初の職場で出会ったリハビリ室の主任(僕は勝手に師匠と呼んでおります)から聞いた言葉です。
あれはいつぐらいの頃だったか。理学療法士2~3年目でちょうど仕事の面白さも難しさも分かってき始めた頃だったと思います。
いつものように師匠が理学療法士養成校の夜間部授業を終えて(僕らもアシスタントして参加)、みんなでご飯に行った時に話して頂いた言葉だったと思います。
「廣川君。僕たち理学療法士は全国にも何万人もいるだろう?で、みんな資格を取ったらほとんどはずっと理学療法士を続けていくじゃないですか。そうするとね、キャリアを重ねていくと最終的に2種類に分かれていくんだよ。それはね、理学療法士の資格にぶら下がる人と理学療法士の資格の上に立てる人、この2種類になっていくんだよ」と。
最初は正直ちょっと理解が追い付きませんでした。師匠は話を続けてくれました。
「僕たち国家資格じゃないですか。これを一度取ったら社会的に間違いさえ侵さなければほぼ一生安定して仕事はあるだろう。医療だけじゃなく、介護分野や福祉分野だってこれから理学療法士は必要になってくる。給料は普通くらいだろうけどいわゆる世間でいう安定職だ」
「だからこの資格を取ったとたんに、勉強をしなくなる人が出てくるんだよ。もう安泰だと思ってね。僕は半分以上の理学療法士がそうだと思ってる。そういった理学療法士はキャリアを重ねるとどうなるか。その資格にぶら下がらないと仕事ができなくなってるんだよ。その資格さえあれば雇いますというところで働くしかなくなってくるんだ」
「ぶら下がっているんだから、その手を離したら落っこちちゃうだろ?だから離せないんだよ。すがるんだよ、資格に。理学療法士としての知識、技術、人間性はなくともね」
「僕はいつもスタッフに思っているのは、僕の下で働いてたのだったら、そうはなって欲しくない。これからも知識の習得と技術の研鑽を継続して、理学療法士の国家資格の上に立てるような人になって欲しい。資格の上に立てるようになれば、また次のステージの仕事を掴むことができるんだよ」
師匠の元で勉強させて頂いたのは約8年。本当にいろんな話をしてくださいましたが、僕の中で一番残っている話がこの話です。
東京に帰ってきて、職場を変えても、ずっと頭の中に師匠のこの言葉がありました。
しかし師匠の元を離れるまではその言葉の本当の意味がいまいちピンと来ていませんでした。
その後東京に帰り、初めて師匠がいない職場で働いてみると・・・。
僕はようやく理解することになるのでした。
何も勉強していない、教科書に白黒写真で紹介されていた50年以上前のリハビリメニューをただ惰性で行っている先輩。
ただ忙しい職場を経験してきただけで、全く根拠も効果もないリハビリをドヤ顔で行う後輩。
なんとなくでリハビリをしている理学療法士の多さに愕然としました。
※たまたま僕が働いた職場の同僚がこうだっただけで、全国にはしっかり勉強を続けている理学療法士も多く存在しています。
と、同時に「僕はいままで、なんて恵まれた環境で学んでこれていたんだ」と気づかされました。
それから約10年。自分なりに努力を続けてきました。
そして一昨年の10月に独立開業し、昨年半ばからお客様のご支持により当院の運営も軌道に乗り、毎日お客様の痛みを、悩みを改善するために頭をフル回転させる日々。
師匠、僕は師匠のこの言葉をずっと意識しながら理学療法士としてやってきました。
僕はちゃんと理学療法士免許の上に立って次のステージの仕事ができていますでしょうか。
これからも自分なりに知識の習得と技術の研鑽を忘れずに精進していきたいと思います。
なんか師匠へのお手紙みたいになってしまいました(笑)
恥ずかしくなってきたので、今回はこれくらいで。
それではまた次回のブログでお会いいたしましょうm(__)m
この記事を書いた人

廣川 徹
昭和49年生まれ。板橋区の腰痛専門整体院 T's整体院の院長。理学療法士として17年間、整形外科リハビリクリニックや外来患者様中心の病院、慢性期専門病院、有料型老人ホーム等で働き約10万件以上の施術経験をし、多くの患者様の痛みの改善、生活の質の向上に貢献。